毛皮のヴィーナス
いつも旅には、本を持っていきます。
この前の旅行に持っていったのはザッヘル=マゾッホの「毛皮のヴィーナス」
昔拾い読みした程度で、ストーリーもあやふやだったのを思い出し、旅行先に合わない本だなと思いつつもスーツケースに詰め込みました。
サド侯爵の作品と対をなし、サディズム、マゾヒズムの語源となった作品です。
サド侯爵の作品が肉体的苦痛をテーマにした拷問ファンタジーなのに対し、マッゾッホの作品は、精神的な苦痛を描いた悩ましいラブストーリーでした。
南国の青い空の下で読んでいると、より鮮明に、M男性のうじうじとした心理的葛藤が浮き上がり、まとわりついてきます。
いままでに交流のあったM男性の顔が何人か脳裏をよぎるほど的確な、マゾヒストの心理描写に驚きました。
主人公の男性が、一目惚れした女性に「毛皮のヴィーナス」(=女王様)になってくれと哀願し、女性は最初戸惑うも、男性の希望通りに演じていくうちに、隠れていたS性が発揮されていくというお話。
男性は、恋人の座を捨ててまで奴隷になりたいと熱望するのに、いざ女性に願い通りの冷たい仕打ちを受けると、迷ったり、泣き言を言ったりする。
こんな人って、実際に私がプレイしていると結構いるのです。
でも「これが典型的なM男性として正しい姿なのね」と、かなしく納得させられる本でした。
この前の旅行に持っていったのはザッヘル=マゾッホの「毛皮のヴィーナス」
昔拾い読みした程度で、ストーリーもあやふやだったのを思い出し、旅行先に合わない本だなと思いつつもスーツケースに詰め込みました。
サド侯爵の作品と対をなし、サディズム、マゾヒズムの語源となった作品です。
サド侯爵の作品が肉体的苦痛をテーマにした拷問ファンタジーなのに対し、マッゾッホの作品は、精神的な苦痛を描いた悩ましいラブストーリーでした。
南国の青い空の下で読んでいると、より鮮明に、M男性のうじうじとした心理的葛藤が浮き上がり、まとわりついてきます。
いままでに交流のあったM男性の顔が何人か脳裏をよぎるほど的確な、マゾヒストの心理描写に驚きました。
主人公の男性が、一目惚れした女性に「毛皮のヴィーナス」(=女王様)になってくれと哀願し、女性は最初戸惑うも、男性の希望通りに演じていくうちに、隠れていたS性が発揮されていくというお話。
男性は、恋人の座を捨ててまで奴隷になりたいと熱望するのに、いざ女性に願い通りの冷たい仕打ちを受けると、迷ったり、泣き言を言ったりする。
こんな人って、実際に私がプレイしていると結構いるのです。
でも「これが典型的なM男性として正しい姿なのね」と、かなしく納得させられる本でした。