チョコレートの秘密

もうすぐバレンタインということで、今回はチョコレートのお話。

いにしえの時代、アマゾン川流域を原産地とするチョコレートは、16世紀のアステカ王の飲み物でした。
ココア豆にバニラ、胡椒、ジンジャーといったスパイスを加えたとても苦いものでその名も「ショコラトル（苦い水）」と呼ばれ、女性を愛する時の恋の媚薬や精力剤として、愛飲していたというのです。

また、禁欲的な生活をしなければならなかった中世ヨーロッパの修道女は催淫作用のあるチョコレートを口にすることは禁じられていたそうです。
　
現代の研究においても、チョコレートにはフェニルエチルアミンと呼ばれる物質が含まれていることがわかっています。
このフェニルエチルアミンは別名、LOVE MOLECULE（日本語訳は恋愛物質？）と呼ばれています。恋愛中に、脳内に分泌されやすい物質なのです。恋愛中、目と目があったり、相手の手に触れただけで、ドキドキすることがありますが、その時、脳内ではこの恋愛物質が分泌されています。

また、フェニルエチルアミンはエンドルフィンと呼ばれる物質を脳内で分泌させます。エンドルフィンは麻薬のモルヒネに似た構造を持つ脳内麻薬で、快感をもたらします。

チョコレートを食べると恋に落ちた気分になれるなんてステキお話です。
ただし、食べすぎると逆に気分の落ち込みや頭痛の原因いなるので要注意ですよ。